この夏の体験は学びに向かう土台になる!幼児&小学校低学年向け成長する夏休みの過ごし方

はじめに

待ちに待った夏休み!行動制限が緩和され、様々な計画を立てているご家庭も多いのではないでしょうか。
幼稚園や保育園、小学校の先生方から、「夏休みは子どもが劇的に変化する期間」とよくお伺いします。

本記事では、幼児・小学校低学年のご家庭に向けて、成長する夏休みの過ごし方をお伝えします。カギとなるのは、身体や五感を働かせる体験。これらの体験は学びに向かう土台になり、将来受験をする際にも必ず活きてきます。

今の年齢の夏は1度きり!充実した夏休みの過ごし方のヒントになれば幸いです。

【幼児・小学校低学年共通】身体や五感を使った遊び&学びをたくさんしよう!

これまでも述べてきましたが、運動や感覚の敏感期に身体や五感を思う存分働かせる機会は貴重です。夏休みは、そういった遊びや学びに最適な時期と言えるでしょう。

例えばプールや海、虫取り、夏祭り、登山、キャンプ、夏の星空観察といったこの時期ならではのイベントは、身体と五感をフル活用します。

また、図鑑やテレビではなく、本物体験も身体や五感を刺激してくれます。この時期は、美術館や博物館、科学館、大学など様々な機関で、夏休みならではの展示やワークショップが開催されています。面白そうなものがあればまずは行ってみましょう。

もちろん身近な場所でも身体や五感を使った遊び&学びができます。図書館で好きな本を好きなだけ読む、早起きをして近所の方やお兄さんお姉さんと一緒に公園でラジオ体操をする、などもすてきな体験ですね。

様々な体験をするうちに「うちの子、これ好きそうだな」「こういう分野に興味があったんだ」という発見があるかもしれません。(反対に、「あまりピンとこなかった」「つまらなそうだった」というものもあるでしょう。それも発見です)

モンテッソーリ教育では「集中現象」と言いますが、今の自分にとってぴったりのテーマと出会えた子どもは、われを忘れて夢中になります。この夏、「好き」や「得意」をたくさん見つけ、知る喜びを実感できるといいですね。

【幼児・小学校低学年共通】多様な人と触れ合う経験をしよう!

夏休みは、様々な場所でサマースクールやワークショップ、イベントが開催されています。そういった場は、違う学校、年齢のお友達が集まっていることが多いでしょう。また、遠方の親戚と会う機会もあるかもしれません。
こういった場面は、多様な人と触れ合う機会でもあります。

こちらの記事にも書きましたが、子どもたちが社会に出る2030年以降の世界は、ICTの発展も相まって異なる背景、文化、言語などを持つ人と、ともに学ぶ、仕事をする、遊ぶといった場面は当たり前の光景になっているでしょう。また、小学校以降は、学級活動や異年齢で集団活動をする場面もぐっと増えます。集団のなかで自分の役割を見いだし、責任を持って活動する力は、これからますます重要になります。

とはいえ、多様な人とのコミュニケーションは大人でも難しいもの。
ある程度の「場数」「慣れ」も必要です。
夏休みにワークショップやイベントに参加して、様々な人と関わる経験をしてみるのもいいですね。

【小学校低学年向け】自分で夏休みの目標を立ててみよう!

上記に加えて小学生のお子さまには、夏休みに挑戦したい目標を立ててみることをお薦めします。

40日近くある小学校の夏休み。ついダラダラ過ごしてしまいがちだからこそ、目標が効果を発揮します。

目標の立て方のポイントを3つ紹介します。

1.3つのカテゴリーで目標を立てよう

目標はたくさん立てればよいわけではありません。小学校低学年のお子さまなら、学習関係でひとつ、生活関係でひとつ、その他でひとつ、合計3つ程度立てるとよいでしょう。

目標の立て方にもコツがあります。
それは「できるだけ具体的に立てること」と「少し頑張れば達成できるような目標にすること」とです。

ちなみに、筆者は企業研修も行っているのですが、研修の最後に必ず目標設定をします。そこで使う目標設定のフレームワークが「SMART」なのですが、そのうち2つが「Specific(具体的に)」と「Achievable(達成可能な)」です。

【例】

学習関係:10までのたし算ひき算をマスターする!
生活関係:毎朝自分で起きる!
その他:逆上がりができるようになる!レゴを10個完成させる!

最初から3つに絞る必要はありません。まずは数を決めずに親子で紙に書き出してみましょう。

2.目標は自分で決めよう

目標の洗い出しなどは親子で一緒にやることをお薦めしますが、最終的にはお子さま自身に目標を決めてもらいましょう。

『チエコトバ』で取り入れているモンテッソーリ教育でも「自分で決めること」が非常に重視されています。「自分で決める」ことで、責任感を持ち達成意欲が高まります。また、自分で選び、決める力は、考える力、判断する力にもつながります。そして、「自分でできた!」満足感や自己肯定感も得られます。

保護者の方は、お子さまが決めた目標を尊重して、サポートに徹しましょう。

3.決めた目標は「見える化」しよう

目標を決めたら、目に入るところに書いて張り出しましょう。
そして、達成したらシールを貼るようにすると進捗が見えやすく目標達成に近づきます。

もちろん予定通りにいかないこともあるでしょう。それは決して失敗ではありません。予定通りにいかなかったこと、達成できなかったことも含めて成長の糧になります。

夏休みの終わりに、親子で達成状況を振り返ってみるとよいですね。その際は、「できた」「できなかった」の結果だけではなく、プロセスも一緒に振り返ってみましょう。

幼児、小学校低学年の夏休みの過ごし方は将来の受験にもつながる

長い夏休み、勉強面が気になる保護者の方も多いかと思います。学習習慣をつけることはもちろん重要ですが、幼児・小学校低学年は、枝葉よりも土台をしっかりとつくる時期。机に向かってドリルをたくさんする以上に身体や五感を使って遊ぶ&学ぶ時間の比重を高めることをお薦めします。

筆者は長年受験教育にも携わってきましたが、受験に欠かせない「学びに向かう力」の土台づくりは、幼児期・小学校低学年の過ごし方がカギだと感じています。学びに向かう力の土台は、身体や五感を使って楽しみながら遊ぶ&学ぶなかで育まれます。

ぜひ、今しかできない経験をたくさんしてくださいね。

【1歳~年長対象】『夏休み モンテッソーリお仕事教室』で特別な夏の体験をしませんか?

モンテッソーリ教育をベースに、思考力や表現力、非認知能力を育む東京・新宿の幼児教室『チエコトバ』では、モンテッソーリ教育を体験できる「夏休み モンテッソーリお仕事教室」を開催します。満1歳から年長までが対象です。(小学生向けワークショップは現在準備中ですのでご案内をお待ちください!)

「夏休み モンテッソーリお仕事教室」は、お子さまの興味や関心を広げ、成長を促す場です。身体や五感を働かせながら、集中力や主体性、自ら学ぶ力などを育みます。

また、異年齢のクラスなので、協働的な学びも体験できます。

1回完結のワークショップのため、はじめての方もお気軽にご参加ください。

この夏の成長をさらに促進する環境でお待ちしています。

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