子どもが輝く!子育てがもっと楽しくなる!今日からはじめるおうちモンテッソーリ(2歳半~6歳編)

はじめに

最近、子育てにモンテッソーリ教育を取り入れる「おうちモンテッソーリ」に関心を持つ方が増えています。

「子どもが輝いてみえるようになった」

「子育てが楽しくなった!」

おうちモンテッソーリをはじめた方からよく聞く言葉です。

そんなおうちモンテッソーリを、今日からはじめてみませんか?

本記事では、家庭や日常生活にモンテッソーリを取り入れるポイントをご紹介します。今回は2歳半~6歳編です。

モンテッソーリ教育は家庭で実践できる?

モンテッソーリ教育は、訓練を受けたモンテッソーリ教師、モンテッソーリ教具をはじめとする環境、そして子どもが揃って行われるものです。

では、近くにモンテッソーリ園やモンテッソーリ教室がない場合は、あきらめなければいけないのでしょうか?

決してそんなことはありません。

モンテッソーリ教育の理念を知り、わが子に合ったモンテッソーリの活動(お仕事)を取り入れることで、家庭でもモンテッソーリ教育を実践できるのです。

家庭をモンテッソーリ園や教室のようにすることは非現実的ですが(むしろ、しない方がいいでしょう)、モンテッソーリ教育の理念を子育てに活かすことはできます。
また、子どもの生活は園も家庭もつながっています。そういう意味でも、モンテッソーリ教育はモンテッソーリ園や教室のなかだけで行われるものではなく、日常生活のなかで展開されることでより充実したものになるといえるでしょう。

おうちモンテッソーリの3つのキーワード

モンテッソーリ教育の理念は非常に奥深いですが、ここでは、おうちモンテッソーリを実践するために重要な3つのキーワードに絞ってご紹介します。

1.観察

モンテッソーリ教育の基本は、観察です。観察とは、評価や分析をせずありのままを見ることです。

「子どもはこんなものだ」とか「〇歳だから、これができる(できない)だろう」といった先入観や願望は意識して捨て去りましょう。

子どもを観察することで、子どもの状態がみえてきます。そうすると、何に興味があるのか、どのくらいならできそうか、どのタイミングでサポートをすればいいのかなどが自ずとわかってきます。
今の子どもの興味関心に応じた活動をすることが、おうちモンテッソーリを充実したものにしてくれます。まずは目の前のわが子を観察してみましょう。

2.自由

モンテッソーリでは、自由を重んじます。モンテッソーリ教育は、子どもの自発的活動が基盤になっているからです。モンテッソーリ教師は、子どもの自由な活動を保障します。

家庭でも、子どもが自由にできる場所を作ってみましょう。そして、子どもが自分でやりたがることは、自由にやらせてみましょう。
もちろん、自由といっても何をしてもいいというわけではありません。家庭でルールを決めたうえで、ルールのもとでの自由を保障することが重要なのです。

3.環境

モンテッソーリ教育では、環境を重視します。環境との交流によって、子どもが育つと考えているからです。子どもの敏感期に見合った環境が子どもの周りに存在すれば、子どもは環境を吸収して自ら成長するというわけです。

環境には、人的環境と物的環境があります。保護者は人的環境として、重要な役割を果たします。そして家具や教材が物的環境です。家具については、こちらの記事でご紹介していますのでご参考にしてください。

おうちモンテッソーリでも、人的環境として保護者はわが子の敏感期にあったお仕事を準備し、物的環境との橋渡しをしましょう。

お金も時間もかけずにできる!おうちモンテッソーリ

これらのキーワードを参考に、おうちモンテッソーリを実践してみましょう。

実は、お金も時間もかけずにできるおうちモンテッソーリはたくさんあります

2歳半から6歳の子どもがモンテッソーリ園でよくやっているお仕事で、おうちモンテッソーリにお薦めのお仕事をご紹介します。

■はさみで切るお仕事

家庭で行いやすいのが「はさみで切る」お仕事でしょう。はさみで切ることは手指の発達を促すのに最適な活動です。

用意するのははさみと紙だけです。切るお仕事では、対象年齢やサイズを確認して、お子さまの手にぴったりのよく切れる本物のはさみを選びましょう。お薦めは下記のようなはさみです。安全な使い方を教えることも重要です。


最初は持ちやすい帯状の紙を切ってみましょう。発達段階に応じて、曲線や複雑な形など、難易度を工夫してあげられるといいですね。


■縫いさしのお仕事

縫いさしとは、本物の針と糸を使って縫うお仕事です。

「小さい子どもに針?」と驚かれる保護者の方も多いのですが、チエコトバでは3歳頃の子どもにも大人気のお仕事です。

用意するものは、裁縫箱(小さな桐箱など)と、先のとがっていない太目の刺しゅう針と縫う台紙です。

台紙は市販もされていますし、色画用紙に模様を描いたものなどを作ることもできます。

まず、台紙に描かれた点に目打ちで穴を開けます。目打ちの持ち方も教えます。そして、針に糸を通し、点に沿って順に縫っていきます。

3歳でも、繰り返しお仕事をするうちに、目打ちから糸通し、玉結びまでのすべての工程をひとりで行えるようになります。

複雑な工程をひとりでやりきることで、集中力や意志力が養えます。また、「自分でできた!」という自信が、自己肯定感を高めてくれます。

縫いさしのお仕事

■図画工作のお仕事

図画工作は、自己表現ができる機会であり、運動や感覚の敏感期に身体や五感を思う存分動かせる機会でもあります。子どもにとっては、成果物よりも作る過程に学びがあります。おうちモンテッソーリでも、集中できる環境を準備して、そっと見守りましょう。

まずは、お絵かきからはじめるのがお薦めです。

チエコトバでも使っていますが、紙の上を滑りやすく、握りやすい下記のようなクレヨンがお薦めです。水でぬらして水彩画も描けます。小学生にも人気のお仕事です。


おうちモンテッソーリで子どもが輝く!子育てがもっと楽しくなる!

このように、お金や時間をかけなくても、子どもの見方を知り、最適な活動を準備することで、家庭もモンテッソーリ教育の場になります。大きく発達を遂げる2歳半~6歳の時期に、モンテッソーリ教育のエッセンスを、ご家庭や日常生活で少しずつ活かせるとよいですね。

とはいえ、完璧にやろうと思うと大変です。まずは家にあるものでモンテッソーリのお仕事を試してみましょう。また、おうちモンテッソーリをはじめたからといって、数日で劇的に何かが変わるわけではありません。それでも、着実に種はまかれて、育っています。

ぜひ親子で楽しみながら、おうちモンテッソーリを実践してみてくださいね。

おうちモンテッソーリ×モンテッソーリ教室という選択肢

おうちモンテッソーリでモンテッソーリ教育に親しんだら、モンテッソーリ教室でモンテッソーリ教育を体験してみませんか?

モンテッソーリ教育をベースに、子どもの才能を開花させ、思考力や表現力、非認知能力を育む東京・新宿の幼児教室チエコトバでは、2歳半~6歳(年長)のお子さまを対象に、モンテッソーリコースの体験レッスンを開催しています。

モンテッソーリ教室とおうちモンテッソーリを組み合わせることで、子どもの潜在能力はぐんぐん引き出されます。

おうちモンテッソーリを実践中の方も、ぜひ一度体験にお越しくださいね。

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