モンテッソーリ教育を受けた著名人は、なぜこんなに多いのか?

はじめに

モンテッソーリ教育関連の本の帯にはよく「天才たちを育てた教育法」というコピーがついています。実際に、藤井聡太棋士やGoogle創業者のラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン、Facebook創業者のマーク・ザッカーバーグ、オバマ元大統領など、モンテッソーリ教育を受けた著名人は枚挙にいとまがありません。また、活躍分野も多岐にわたっています。

では、なぜモンテッソーリ教育を受けた著名人がこれほど多いのでしょうか?

本記事では、モンテッソーリ教育をベースに、子どもの可能性や才能を開花させ、思考力や表現力、非認知能力を育む東京・新宿の幼児教室「チエコトバ」代表が、モンテッソーリ教育がなぜこれほど多くの著名人を輩出するのかを考察します。

モンテッソーリ教育のエッセンスに秘密が隠されている

モンテッソーリ教育は、1907年にイタリア初の女性医師で教育者、マリア・モンテッソーリ博士により考案された教育法です。

モンテッソーリ教育は「英才教育」と言われることがよくありますが、これはモンテッソーリ教育を受けた著名人が多いことにも関係しているでしょう。

実際に、モンテッソーリ教育が日本で注目を集めるきっかけとなったのが、将棋の藤井聡太棋士です。また、卓球の平野美宇選手もモンテッソーリ幼稚園の出身です。ほかにも、モンテッソーリ教育を受けた著名人は、GoogleやFacebook、 Amazon、Microsoft創業者やオバマ元大統領など、国や分野、時代を超えて非常に多いことが知られています。

モンテッソーリ教育を学び始めてから、筆者自身も「なぜ、モンテッソーリ教育を受けた著名人がこれほど多いのか?」と興味をかきたてられ、考えてきました。

誤解があってはいけないのですが、モンテッソーリ教育は天才を育てるための教育法でも、英才教育のひとつでもありません。確かに、結果として「天才たちを育てた教育法」ではありますが、それが目的ではないということをはじめに強調しておきたいと思います。ここを誤解したままでは、モンテッソーリ教育の重要なエッセンスが活かせなくなってしまうからです。

モンテッソーリ教育の目的は、「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」ことです。

では改めて、なぜ、モンテッソーリ教育を受けた著名人がこれほど多いのでしょうか?

いろいろな説がありますが、筆者は、どこまでも「子どもが主体」というモンテッソーリ教育のエッセンスにその秘密が隠されていると考えます。「子どもが主体」のモンテッソーリ教育について見ていきましょう。

モンテッソーリ教育はどこまでも「子どもが主体」の教育法

モンテッソーリ教育では、一律の「カリキュラム」はありません。年齢は発達の目安にはなりますが、特に乳幼児期は、同じ年齢、月齢でも、発達段階や興味関心は一人ひとり異なります。

モンテッソーリ教育では、子どもにあったレベルの活動をすることが、子どもの成長を最も促すと考えます。したがって、モンテッソーリ園やチエコトバでは、一人ひとりの子どもにちょうどいいレベルの活動ができる環境を整えることを何よりも大切にしています。

ちょうどいいレベルとは、完璧にはできないけれど、嫌になって投げ出してしまうほどではない程度のことです。

簡単すぎる、難しすぎる活動は、自立心や集中力、知性の発達にあまりよい影響を与えません。

ちょうどいいレベルの活動は、子どものなかにある「やってみたい!学びたい!」という欲求を育てます。そして、子どもたち自身が「これこそが、今自分が取り組むべきお仕事(活動)だ!」と思えた時、主体的に学びに向かうのです。その時発揮する主体性や集中力には、筆者自身もいつも驚かされています。自分にとってぴったりの活動をやり遂げた後には、達成感や満足感が得られ、子どもの潜在能力が最大限に引き出されるのです。そして、さらなる学びへと向かいます。このサイクルを繰り返すことで、子どもたちはどんどん成長していきます。

決して教師や保護者が教え込んだり、やらせたりしないというのがポイントです。

このような「子どもが主体」のモンテッソーリ教育のエッセンスが、モンテッソーリ教育を受けた著名人の多さにもつながっているのではないかと考えます。

実際に、Google創業者のラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンは、

「自分の興味に合わせ、自分のペースで考え、挑戦する意欲はモンテッソーリ教育で得た宝物」だとインタビューで話しています。

幼児期に身につけた力は大人になっても活きる

小学校以降にモンテッソーリ教育を受けられる場はまだまだ少ないため、モンテッソーリ教育を受けたのは幼児期のみという方の方が多いでしょう。

それでも、幼児期にモンテッソーリ教育を受けた方が様々な分野で活躍していることを考えると、幼児期におけるモンテッソーリ教育の経験は、生涯活きると言えるでしょう。

繰り返しになりますが、モンテッソーリ教育は英才教育ではありません。しかし、モンテッソーリ教育を受けた子どもは、程度の差はありますが、共通して下記のような姿が大人になっても現れることが世界中で実証されています。


  • 自立している
  • 自律心がある
  • 相手のことを尊重することができる
  • 集中力がある
  • 興味や好奇心が旺盛


など

これらはまさに、今世界で注目を集めている非認知能力(数値で測定するのが難しい力)にもつながります。

モンテッソーリ教育は、モンテッソーリ園やモンテッソーリ教室に行かなければ実践できないものではありません。本記事でモンテッソーリ教育に興味を持たれた方は、ぜひ他の記事も参考に、モンテッソーリ教育をご家庭でも取り入れてみてくださいね。

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モンテッソーリ教育をベースに、子どもの可能性や才能を開花させ、思考力や表現力、非認知能力を育む東京・新宿の幼児教室「チエコトバ」では、ただいま2歳半~6歳(年長)のお子さまと保護者の方を対象としたプライベート体験会を開催中です。

乳幼児から社会人までの教育に長年携わってきたチエコトバ代表が、お子さまの様子を観察させていただき、お子さまの才能や強みをさらに伸ばしていくためのアドバイスや、おうちモンテッソーリの方法などをお伝えします。 

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