モンテッソーリ教育を子育てに取り入れるには?おうちモンテッソーリの環境づくり「家具編」

はじめに

「世界で最も影響を与えている幼児教育」(ユネスコ)と言われているモンテッソーリ教育。 藤井聡太棋士が幼少期学んでいたことでも注目を集めています。

モンテッソーリ教育は自立した子どもを育て、非認知能力を伸ばす科学的な教育法です。

最近では、モンテッソーリ教育を家庭の子育てに取り入れる「おうちモンテッソーリ(おうちモンテ)」に興味を持たれる方も増えています。

本記事では、「おうちモンテッソーリってどんなもの?」「おうちモンテッソーリをはじめてみたい!」という方に向けて、おうちモンテッソーリの環境づくりのポイントを解説します。

おうちモンテッソーリの成功の鍵は環境づくり

「モンテッソーリ教育はモンテッソーリ園や教室に通わないとできないの?」という質問をよく頂きます。

モンテッソーリ教育は、モンテッソーリ園でなければ実践できないのでしょうか?

いいえ、モンテッソーリ教育は普遍的な教育理念です。つまり、モンテッソーリ教育の理念を知ることで、家庭でもモンテッソーリ教育を実践できるのです。最近では「おうちモンテッソーリ(おうちモンテ)」という言葉もよく聞くようになりました。

子どもが最も多くの時間を過ごすのは家庭です。毎日の子育てのなかで、自立心や集中力、自己肯定感などが育めたらいいですよね。

ただし、楽しく、充実したおうちモンテッソーリを実現するには、意識するべきポイントがあります。

子どもを観察しましょう

モンテッソーリ教育の基本は、子どもの観察です。まずは目の前の子どもをしっかり見ましょう。観察するというのは、評価や分析をせず、ありのままをしっかりと見ることです。

「子どもはこんなものだ」とか「〇歳だから、これができる(できない)だろう」といった先入観や願望は意識して捨て去りましょう。

子どもを観察することで、子どもの状態が見えてきます。そうすると、家庭でどんな環境を整えたらいいかがわかります。

環境を整えましょう

観察した結果を踏まえて、子どもにとって最適な環境を整えましょう。おうちモンテッソーリの成功の鍵を握るのは環境づくりです。お子さまが自ら関わりたくなるような環境を整えたいものです。

おうちモンテの環境づくりは、大きく棚などの「家具」と「おもちゃ」にわけられますが、今回は家具について具体的にご紹介します。

大人の手を借りなくても自分で身支度ができる収納

毎朝起床から登園までバタバタ。「どうしたらスムーズに登園準備ができるの?」とお悩みの方も多いかもしれません。

実は、子どもも同じことを感じているかもしれません。モンテッソーリ教育の合言葉は「ひとりでできるように手伝ってね」。つまり、ひとりでできるような環境を整えてあげるといいのです。

お子さまの洋服はどこに収納しているでしょうか?

大人用の高いハンガーや引き出しにしまって、保護者の方が出しているというご家庭も多いかもしれません。

それでは、子どもがひとりで身支度しようと思ってもできません。

大人の手を借りなくても子どもが自分で身支度できるような収納に変えてみてはいかがでしょうか?

下記のようなラックや引き出しは、中身がパッと見やすく、子どもが取り出しやすい高さになっているので、朝の支度も子どもに任せることができます。このように、自分で身支度できる環境づくりも、「おうちモンテッソーリ」のひとつです。



集中力を高める!学ぶ意欲を育む!子ども専用の机といす

すでにおうちモンテッソーリを実践しているという方は、モンテッソーリのお仕事をどこで行っているでしょうか?

リビングや床で行うのもいいのですが、2歳頃からは子ども専用の机といすを用意して、そこでモンテッソーリのお仕事ができるようにするといいでしょう。

子どもに合った高さの机といすでモンテッソーリのお仕事をすることで、集中力も高まります。また、正しい姿勢も身に付きます。

何より「自分だけの机」というのが、お子さまの意欲や自信になります。小学校以降の「自ら学ぶ」姿勢にもつながるでしょう。下記のように、成長に合わせて高さを変えられるような机やいすがお薦めです。


自分で選び、しまえるから子どもの自主性が育つ棚

モンテッソーリ教育では、主体性を何より大切にしています。1歳の幼児でも、「自分でしたい!」という気持ちを持っています。ぜひ「観察」をして、子どもが自分でやりたがることは、自由にやらせてみましょう

そのためにあるといいのが、自分で選んでしまえる棚です。

子どもが取り出しやすい高さの棚に、興味がある絵本やおもちゃを厳選して並べてみましょう。

そうすることで、「あれはどこ?」「あのおもちゃを出して」と言う必要がなくなります。大きいお子さまにはもちろんですが、できれば1歳頃からこのような棚があると、自主性を育むのに最適です。


おうちモンテッソーリで自立した子どもを育てる

大きく発達を遂げる乳幼児期。モンテッソーリ教育のエッセンスを、ご家庭や日常生活でも活かせるとよいですね。

とはいえ、何かと慌ただしい乳幼児期。完璧に環境を整えようと思うと大変です。また、家具の場合は、部屋の広さや家族構成などによっても制約がつきものです。できる範囲で、楽しみながらおうちモンテッソーリの環境づくりをしてみてくださいね。

そして、機会があればモンテッソーリ園や教室で一度モンテッソーリ教育を体験してみるのもお薦めです。

モンテッソーリ園やモンテッソーリ教室は、家庭にはない本格的なモンテッソーリ教具、トレーニングを受けた専門の教師、異年齢の子どもたちがいることが特徴です。

モンテッソーリ教育をベースに、子どもの才能を開花させ、思考力や表現力、非認知能力を育む東京・新宿の幼児教室チエコトバでは、2歳半~6歳(年長)のお子さまを対象に、モンテッソーリ教育の体験レッスンを開催しています。

おうちモンテッソーリと合わせて、ぜひご体験くださいね。

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