はじめに
こんにちは!10学年差姉弟がモンテッソーリ園生活を経験しているママライター・さっしーmamaです。前回の記事「モンテッソーリ園育ちの高校生&小学生に聞いた!心に残るモンテッソーリのお仕事トップ10」はお読みいただけましたでしょうか?
記事にもありますが、モンテッソーリの「スタンプを押すお仕事」では、9月なら「おつきみ」、11月なら「もみじ」など、季節の言葉をひらがなスタンプで押して、ぬりえをしました。まだ字が書けなくても季節の言葉がどんどん作れて楽しかった記憶は子どもの心に残っているようです。また、クリスマスなど季節のイベントに向けた作品づくりや、ゆびあみマフラーのように季節を楽しむお仕事の思い出も盛り上がりました。季節を感じるモンテッソーリのお仕事は、幼い頃の思い出として鮮明に残っていくのだと感じました。
そこで今回は、「モンテッソーリの視点で四季を楽しむ5つのヒント」をご紹介します。
モンテッソーリの視点でもっと四季を楽しむ5つのヒント
まもなく2026年を迎えますね。せっかくなので、お正月から年末までの一年の流れの中で、モンテッソーリの視点を取り入れるとさらに楽しめるポイントを紹介します。
ポイント1:「季節あそび」 「昔あそび」 はモンテッソーリの要素がいっぱい!
わが子のモンテッソーリ園では、冬には「昔あそび」を積極的に行っていました。凧揚げ、羽根つき、コマ回し、けん玉…楽しく遊べるのはもちろんなのですが、どの昔あそびも、正しいやり方・コツを踏まえないとなかなかうまくできないものです。そこで重視されていたのが、モンテッソーリの「提示」です。
例えば、コマ回しのひものかけ方、回す時の手つき…これを、大人がお手本を見せて、子どもたちはそれをしっかり見る。もちろん、一回二回ではなかなかうまくいかず、繰り返し見て実践を繰り返すことで、少しずつできるようになります。昔の子どもたちはすごいなと思うと同時に、提示を見ているとまさに「伝承あそび」なのだなと感慨深くなります。
けん玉もそうですよね。玉を下ろして、ひもと玉の動きが落ち着くまで心静かに待ってから乗せるのは、子どもにはなかなか難しいもの。でもこういった瞬間も、モンテッソーリの視点を取り入れると、その静けさも子どもの心に残るものになることに気づきます。

また、昔あそびに限らず、花かんむりを作る、雪あそびをするなどの季節あそびも、「期間限定でノウハウを伝えられるもの」ですね。やはりここにも、経験者の伝承と提示が生きてきます。丁寧に言葉と提示で伝えられると、楽しみだけでなく子どもの成長面でもプラスになります。
ポイント2:季節のイベントを一緒に準備して楽しもう!
モンテッソーリでは、食育や作品など「つくる」工程を大切にします。また、日常生活に根ざした力を身につける教育として発展した経緯もあり、「暮らしを紡ぐ」季節のイベントとはとても相性が良いように感じます。
例えば、お正月のおせち料理をとっても
- 普段使っていない食材の名前を覚える(言語的視点)
- 具材を切り調理する(手指のコントロール)
- 盛り付け・配膳など家事参加する(自己肯定感・達成感)
子どもだから難しいと制限するのではなく、家族と一緒に季節のイベントを準備していくことで、子どもの言語・身体コントロール・社会性(特に、一番身近な家族・親族という社会性)を育てるチャンスを持てます。
さらに、料理は子どもにとって、科学実験としても楽しめるものです。
- バレンタインのチョコレートづくり、固形のチョコレートを熱すると液体に、冷やすとまた固まる
- 柔らかいクッキー生地が焼くとカリカリサクサクに硬くなる

こんなとき、「なぜ?どうして?」の答えをわかりやすく説明できる用意をしておくだけで、食育はもっとワクワク、深まるものになります。
こういう時に話したことは子どもが後で思い出して話してくれることも多く「手を動かし経験したことは、記憶に深く刻まれるのだな」と感じます。
ポイント3: 季節感を楽しむ・その季節にしか楽しめないものに触れる
モンテッソーリでも五感を大切にしていますが、五感を使って四季を楽しめるのも、子どもだからこその楽しみですね。
- 桜吹雪を追いかける
- ホタルの観察
- あさがおの観察
- 貝殻ひろい
- スイカ割り
- かき氷づくり
- 水遊び
- どんぐり拾い
- 落ち葉あつめ
- 雪遊び
どれもとても素敵な体験ですが、実は大人が意識的に機会を作ってあげないとなかなか体験できないことが多いし、気がついたらシーズンオフになってしまうもの。モンテッソーリ園での生活を振り返ると、この経験にプラスアルファでモンテの要素を加えていたように感じます。
(どんぐりなど)集める→観察する・見比べる→観た様子を言葉にする→絵にする(記録)→活用できるものを想像して言葉にする→作品作りに活かす
単に遊ぶことに加えて、インプットとアウトプットを大事にしていたのですね。
季節の体験にモンテッソーリの視点をプラスすることで、言語発達や思考力・想像力を育てるのに大きく役立ち、季節の思い出もたくさん増やしてくれるはずです。

また、かき氷づくりやスイカ割りなど、季節を楽しみながら身体のコントロールを育てたり、水遊びにあけうつしを取り入れて科学の体験をプラスしたりするなかでも、モンテッソーリの視点が活きてきます。
ポイント4:季節とともに生き、季節を自分が作る感覚を楽しむ
寒い時期になり、息子は自分で作ったゆびあみマフラーを嬉しそうに愛用しています。そして、「これを作ってからもうすぐ一年か、懐かしいな…」という感慨深い様子で、いっちょまえに(笑)時の流れを語っています。
季節は流れますが、「季節に合わせた生き方」つまり行動を起こすことで「季節ともに生きている」という感覚が生まれ、四季を生きていく体感になるのかもしれないと感じます。例えば、衣替えを手伝う、気候に合わせてその日着る服の種類とその理由を考える…寒いのに半袖にしちゃった、という失敗も大いにアリです。「季節に合った生き方を自分で考える」「それを言葉にする」「自分で行動してみる」これも、モンテッソーリにつながります。親が先回りして「これがいいよ」と伝えるのではなく、自分で考え、季節と生きていく体験ができると素敵ですね。
こういった何気ない日々の季節感から、季節ならではのイベントまで、自らが動き季節に合った行動をしていくことで、自分らしさや自信にもつながるのかなと感じます。
ポイント5:「あえて同じもの」を毎年の季節イベントでつくる
わが子のモンテッソーリ園では
- 節分の鬼のおめん
- 雛飾り
- こいのぼり
- 七夕飾り
- クリスマスブーツづくり
などは、どの学年も同じものを作ります(厳密にいうとパーツが年齢に合わせて少しレベルアップします)
あえて毎年同じものを作ることで、一年の成長を感じられ、去年を思い出して創意工夫をする姿も見られます。また、来年はこんなものを作れたらいいな、という、未来の成長への憧れを持てます。
心理面での成長を感じる上では、節分や七夕のお願いが印象に残っています。
「どんな心の鬼に勝ちたい?」
「どんな願いを叶えたい?」
園ではこれらを言葉にしてみんなに発表し、意見交換する場を大切にしていました。
自分の弱さを振り返る鬼のエピソード、自分の夢や希望を振り返る七夕のエピソード。言葉で掘り下げて記録しておき、毎年少しずつ話題にしてみるのも素敵ですね。
まとめ
今回は、「モンテッソーリの視点で四季を楽しむ5つのヒント」をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
モンテッソーリ園での生活を通して気づいたのは、さりげない日常生活にもモンテッソーリの視点を少し取り入れることで、子どもの成長や思い出作りを促す素敵なスパイスになるということでした。それらは、教具を使って進めるモンテッソーリ教育とは少し違いますが、
- 自ら考える
- 自ら動く
- お手本を見て吸収し、真似をする
- 名前や考え方をインプットする
- 理解したことや感じたことを言葉でアウトプットする
これらの視点は共通しているように感じます。豊かな四季がある日本で、日常生活のなかで成長と思い出づくりを促すことが、私たち大人が子どもにしてあげられる最高のプレゼントなのではないでしょうか。
まもなく新しい年を迎えます。モンテッソーリの視点で四季を意識した過ごし方で、もっと楽しい一年になれば幸いです。