大人の動きは子どもに7倍速で見えている!?子どものペースでゆっくり関わる子育て

はじめに

子育て中の日々は毎日が駆け足。「忙しくてわが子とゆっくり関われていない・・・」という声もよく聞きます。仕事と育児の両立などに悩み、少しでも時短や効率化ができないかと、仕事や家事のやり方を工夫しているご家庭も多いでしょう(筆者もそうです)。

ただ、「タイパ」や「コスパ」がなじまないのが子育てや学び。特に「もっと知りたい」「もっと学びたい」時期にある子どもには、急かされることのない、ゆっくり、たっぷりの時間が必要です。

なぜ子どもにとって「ゆっくり」がいいのか。そして、どうすれば忙しい毎日でも「ゆっくり」子どもと関われるのか。

慌ただしい年度末、年度初めの今だからこそ、一緒に考えてみませんか?

大人の動きは7倍速!?

筆者がモンテッソーリ教育を学び始めて衝撃を受けたのが「ゆっくりとした提示」(お仕事をやって見せること)でした。「止まっている?」と思うくらい、講師の先生はお仕事を細かい手順に分けて、ゆっくりとわかりやすく子どもに提示をしていました。そこで学んだことは、大人の動きは子どもにとって早すぎるということです。

実は、大人の動きは子どもに7倍速くらいで見えているそうです。つまり、子どもにとっての「適切な速さ」とは、大人が思うよりもずっとゆっくりということ。

このことを知っているだけでも、子どものペースに合わせることに大きく近づくのではないかと思います。子ども、特に乳幼児を子育て中の方は、子どもの前ではゆっくりとした動きを意識したいものです。

「ゆっくり」の効能

「ゆっくり」の効能はいろいろありますが、何より子どもは大人がゆっくり進めるのを本当に喜びます。何をするのもゆっくりとし、子どもをよく観察していると、何に困っているのか、何ができるようになりたがっているのかを知ることができます。

また、大人がゆっくりと関わることで、子どもは自分でできるようになります。モンテッソーリの提示が止まっているように見えるのも、そのスピードだからこそ、子どもは動きをちゃんと見られるし、どうすればいいかわかり、焦らずに自分のペースで挑戦できるからなのです。じっくりお仕事ができる時間を保証することで、間違っても何度でもやり直すことができます。つまり、「ゆっくり」は子どもの自立を促し、興味関心を広げていくのです。

毎朝「早くして」「遅れるよ」と言い続けているのになかなか改善しないのは、急かすことが逆効果になっているかもしれません。余裕がある時に、とことん時間をかけて待ってみるというのもひとつの方法です。もちろん、時には急がなければいけない場面もあるでしょう。でも、普段ゆっくりと自分のペースでできることを保証されていれば、いざという時はスムーズに対応してくれるというのもよく聞きます。

さらに「ゆっくり」は、毎日大急ぎで駆け抜ける親にとっても効能があります。穏やかな時間は、心を落ち着かせてくれます。親の心が落ち着いていると、目の前の子どもを新たな目で観察することができるでしょう。

先輩保護者直伝!忙しい毎日でも子どもと「ゆっくり」関わるための3つのコツ

とはいえ、時間に追われる毎日。子どものペースでゆっくり関わることの大切さはもちろんわかるけれど、現実的ではない・・・とお思いの方も多いのではないでしょうか?

でも大丈夫!大人も無理しないで、子どものペースでゆっくり関わることはできます。「ゆっくり」というのは、ただ時間をかけるという意味ではありません。

仕事に家事に介護に忙しい毎日を乗り越えてきた先輩パパママ達からの声をもとに、コツを紹介します。

短くても子どもとの時間を確保する

高校生のお父さま
「共働きで平日はゆっくり時間を過ごすことは難しかったので、週末のどちらかを子どもとの時間にすることを決めていました。時間の長さよりも、その時間をどう過ごすかを大切にしていました
大学生のお母さま
「仕事と育児の両立は常に悩みの種でした。でも、平日でも10分や15分だけなら何も予定を入れない時間を作ることはできます。お風呂や寝る前の時間を子どもとじっくり向き合う時間にしていました」

結果より過程を楽しむ

大学生のお母さま
「幼児期の子育ては何事においても、結果だけを気にするとしんどくなります。結果よりも過程こそが大事なのだと気づいてからは、親子の時間がとても充実したものになりました
高校生のお母さま
「中学受験も自分で試行錯誤を繰り返すことが大切になります。幼い頃は高速でカードを見せて答えるような教育法をやったこともありますが、結局学びもゆっくり味わったり、じっくり考えたりすることをいかに楽しめるかどうかなのだと今は思います」

大人もゆっくりした時間を楽しむ

高校生のお母さま

「子どもが集中している時は大人もゆっくりしよう、と決めて同じ部屋でお茶を飲みながらゆっくり見守っていました。親が焦ると悪循環に陥ります。今振り返れば、あんなに急かしたりすることはなかったなぁと思います

高校生のお母さま
「モンテッソーリを学んでからは、子どもが手伝いを必要としていたら一緒に、ゆっくりと動きを見せるようにしていました。何をするにもできるだけゆっくりしたテンポで子どもと一緒に楽しんでいると、自分自身も満たされていくような気がしました

いかがでしたでしょうか?ちょっとしたコツを意識するだけで、子どもの反応が大きく変わることはよくあるものです。無理のない範囲で取り入れてみてくださいね。

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